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正解は イ

解説

ネットワーク中継機器を OSI 基本参照モデルの階層で整理する問題です。問われている4機器の動作階層は次のとおりです。メディアコンバータとリピータハブは物理層(第1層)の機器で、信号の変換や中継のみを行い、アドレスは解釈しません。レイヤ2スイッチはデータリンク層(第2層)の機器で、MAC アドレスを見て適切なポートにフレームを中継します。レイヤ3スイッチはネットワーク層(第3層)の機能を併せもつスイッチで、IP アドレスを見てパケットをルーティング(経路選択・中継)できます。この4機器のうち「ネットワーク層において、宛先アドレス(IP アドレス)に従って適切な LAN ポートにパケットを中継する機能」をもつのはレイヤ3スイッチだけであり、イが正解です。中継機器の問題は「物理層=リピータハブ・メディアコンバータ」「データリンク層=ブリッジ・L2スイッチ」「ネットワーク層=ルータ・L3スイッチ」という階層対応表を覚えておけば、ほぼ機械的に解答できます。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
データリンク層において宛先アドレス(MAC アドレス)に従って適切な LAN ポートにパケット(フレーム)を中継する機能は、レイヤ2スイッチがもつ機能です。レイヤ3スイッチもこの機能を内包していますが、問題は「レイヤ3スイッチだけがもつ機能」を問うているため、L2 スイッチと共通するデータリンク層の中継機能は該当しません。
選択肢 ウ
物理層において異なる伝送媒体を接続し、信号を相互に変換する機能はメディアコンバータの説明です。例えば光ファイバとメタルケーブル(ツイストペアケーブル)の間で電気信号と光信号を変換する装置が該当します。アドレスの解釈は一切行わない物理層(第1層)の機器であり、IP アドレスを見てパケットの中継先を選択するネットワーク層の機能とは動作する階層がまったく異なります。
選択肢 エ
物理層において入力信号を全ての LAN ポートに対して中継(再生・増幅して送出)する機能はリピータハブの説明です。宛先アドレスを一切判別せず、受け取った信号をすべてのポートにそのまま流すため、不要なトラフィックが LAN 全体に広がってしまいます。宛先アドレスを見て必要なポートだけに中継するスイッチ類(L2・L3)との最大の違いが、この「全ポートへの無差別中継」です。

解くときのポイント

中継機器は階層対応で暗記: 物理層=リピータハブ・メディアコンバータ(アドレス見ない)、L2=MACアドレス、L3=IPアドレス。「だけがもつ機能」と問われたら最上位層の機能を選ぶ。