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正解は イ

解説

LAN のアクセス制御方式に関する問題です。CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection: 搬送波感知多重アクセス/衝突検出)は、有線 LAN のイーサネット(10BASE-T など)で採用されてきた方式です。動作は次のとおりです。①送信したいノードは、まず伝送媒体(ケーブル)が使用中かどうかを調べ(キャリアセンス)、空いていれば送信を開始する。②複数のノードが同時に送信を始めると信号の衝突(コリジョン)が発生するため、送信しながら衝突を監視する(衝突検出)。③衝突を検出したら送信を中止し、ランダムな時間(バックオフ時間)だけ待ってから再送信を試みる。ランダムに待つことで、再衝突の確率を下げています。この動作を正しく説明しているのはイです。なお、現在主流のスイッチングハブによる全二重通信では衝突自体が発生しないため CSMA/CD は実質使われていませんが、LAN の基本方式として午前試験では繰り返し出題されています。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
各ノードに論理的な順位付けを行い、送信権(トークン)を順次受け渡して、受け取ったノードだけが送信を行う方式はトークンパッシング方式(バス型で行うものはトークンバス)の説明です。送信権の巡回によって衝突を原理的に発生させない方式であり、媒体の空きを確認して送信し衝突したら再送する CSMA/CD とは設計思想が根本的に異なります。
選択肢 ウ
各ノードを環状(リング状)に接続し、送信権を制御する特殊なフレーム(トークン)を巡回させ、トークンを受け取ったノードだけが送信する方式はトークンリング方式の説明です。リング型トポロジとトークンの巡回が特徴で、かつて Token Ring LAN として使われました。衝突検出に基づく CSMA/CD とは別系統のアクセス制御方式です。
選択肢 エ
タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う方式は TDMA(時分割多元接続)の説明です。時間を細かく区切って各ノードに送信時間枠を割り当てる方式で、携帯電話や衛星通信などで使われます。送信前に媒体の使用状況を調べる動作や衝突検出の仕組みはなく、CSMA/CD の説明としては当てはまりません。

解くときのポイント

LAN アクセス制御は3方式で整理: CSMA/CD=空きを確認して送信・衝突したらランダム待ち再送、トークン系=送信権の巡回で衝突なし、TDMA=時間枠の割り当て。「ランダムな時間の経過後に再送」が CSMA/CD のキーワード。