この試験の対策ガイド

基本情報技術者試験 対策ガイド

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正解は イ

解説

アドレス変換技術に関する問題です。LAN 内の複数の PC はプライベート IP アドレスをもち、装置 A(ルータ)の WAN 側には1個のグローバル IP アドレスだけが割り当てられています。この1個のグローバル IP アドレスを複数の PC で共有してインターネットを利用するために必要なのが NAPT(Network Address Port Translation、通称 IP マスカレード)です。NAPT は、プライベート IP アドレスとポート番号の組をグローバル IP アドレスとポート番号の組に変換します。ポート番号も組み合わせて変換することで、「どの PC からの通信か」をポート番号で区別でき、1個のグローバルアドレスで同時に複数の PC の通信を成立させられます。イが正解です。なお、IP アドレスだけを1対1で変換する方式は NAT と呼ばれ、こちらは同時に通信できる PC の数がグローバルアドレスの数に制限されます。「1個のアドレスを複数で共有」と来たらポート番号まで変換する NAPT、という対応を覚えておきましょう。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、LAN 内の機器に IP アドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどのネットワーク設定を自動的に割り当てるプロトコルです。アドレスの「配布」を自動化する仕組みであり、プライベートアドレスとグローバルアドレスを変換して1個のグローバルアドレスを共有する機能はもっていません。
選択肢 ウ
PPPoE(PPP over Ethernet)は、電話回線で使われていた PPP の認証・接続管理の仕組みをイーサネット上で利用するためのプロトコルで、主にインターネット接続事業者(ISP)への接続認証に使われます。回線接続を確立する技術であり、複数の PC で1個のグローバル IP アドレスを共有するためのアドレス変換機能ではありません。
選択肢 エ
パケットフィルタリングは、IP アドレスやポート番号などの条件に基づいてパケットの通過を許可・拒否するセキュリティ機能で、ファイアウォールの基本機能です。不正な通信を遮断する目的の機能であり、アドレスを変換して複数の PC がグローバルアドレスを共有できるようにする機能とはまったく役割が異なります。

解くときのポイント

「1個のグローバルIPアドレスを複数PCで共有」=NAPT(IPマスカレード)で即答。NAT=アドレスのみ1対1変換、NAPT=アドレス+ポート番号で多対1変換、の違いも頻出。