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正解は エ

解説

組織形態である社内カンパニー制を問う問題です。社内カンパニー制とは、企業内の事業部門を、あたかも独立した会社(カンパニー)であるかのように扱う組織形態です。事業分野ごとに「仮想的な会社」を社内に作り、それぞれに大幅な権限と責任(独自の損益管理など)を委譲することで、経営資源配分の効率化、意思決定の迅速化、各事業の自律性・創造性の発揮を促進します。エの「事業分野ごとの仮想企業を作り、経営資源配分の効率化、意思決定の迅速化、創造性の発揮を促進する」がまさに社内カンパニー制の説明であり、正解です。法律上は同一企業内の組織でありながら、独立採算の意識を持たせることで、各事業の責任を明確にし、市場の変化に機敏に対応できるようにする狙いがあります。他の選択肢は、分社化(別会社として独立)、M&A(合併・買収)、研究開発戦略といった別の概念の説明であり、「社内に仮想的な会社を作る」という社内カンパニー制固有の特徴で識別できます。あくまで社内の組織形態である点(別会社にはしない点)がポイントです。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
1部門を切り離して別会社として独立させ、機動力のある多角化戦略を展開するのは、分社化(スピンオフ/スピンアウト)の説明です。実際に法的に独立した別会社を新たに設立する点が、あくまで社内の一組織のままである社内カンパニー制との決定的な違いです。社内カンパニーは事業部門を「会社のように扱う」だけであって、法人格をもつ別会社として切り離すわけではありません。
選択肢 イ
合併・買収によって自社にない経営資源を相手企業から得て、スピーディな戦略展開を図るのは、M&A(Mergers and Acquisitions、合併・買収)の説明です。他社を取り込んで経営資源を獲得する外部成長の手法であり、自社内に仮想的な会社を作る社内カンパニー制とは、対象が外部企業か社内組織かという点でまったく異なります。
選択肢 ウ
時間を掛けて研究・開発を行い、その成果を経営戦略の基礎とするのは、研究開発(R&D)戦略に関する説明です。時間を掛けた研究開発による技術や製品の革新を経営戦略の基盤とする取組みであり、企業内の組織をどう編成するかという組織形態の話である社内カンパニー制とは、論じている次元がまったく異なります。組織編成の問いに対し研究開発の進め方を述べており的外れです。

解くときのポイント

社内カンパニー制=事業分野ごとに社内に仮想的な会社を作り、権限委譲で意思決定を迅速化する組織形態。別会社にはしない点が分社化との違い。M&A(外部取得)、R&D(研究開発)とも区別。