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正解は ア

解説

システムの移行テスト(切替えテスト)の目的を問う問題です。移行テストは、既存システム(旧システム)から新システムへ移行・切り替える作業そのものが、確実かつ効率的に行えるかを検証するテストです。データの移行が正しく行えるか、切替えの手順に問題はないか、切替えに要する時間は許容範囲か、切替え時に業務を止める時間(移行作業時間)は妥当か、といった移行作業に固有のリスクを事前に洗い出すことが目的です。アの「確実性や効率性の観点で、既存システムから新システムへの切替え手順や切替えに伴う問題点を確認する」がまさに移行テストの目的であり、正解です。本番移行は通常一度きりで失敗が許されないため、リハーサルとして移行テストを行い、手順の不備やデータ移行の問題を事前に潰しておくことが極めて重要です。他の選択肢は、性能テスト、結合テスト、機能テスト(システムテスト)など、移行とは別の観点のテストの目的を述べており、「切替え手順の確認」という移行テスト固有の目的で識別できます。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
既存システムの実データのコピーを利用して新システムで十分な性能が得られることを確認するのは、性能テスト(負荷テスト)の目的です。実データ量を想定した応答時間やスループットを検証するもので、システムが必要な処理能力を備えているかを確認するテストです。旧システムから新システムへの切替え作業そのものの確実性・効率性を検証する移行テストとは、目的がまったく異なります。
選択肢 ウ
既存の他システムのプログラムと新たに開発したプログラムとのインタフェースの整合性を確認するのは、結合テスト(インタフェーステスト)の目的です。システム間やモジュール間でデータの受け渡しなどの連携が正しく機能するかを検証するテストです。旧システムから新システムへの切替え作業そのものを検証する移行テストとは、着目するテストの観点が大きく異なります。
選択肢 エ
新システムが要求された全ての機能を満たしていることを確認するのは、システムテスト(機能テスト)の目的です。要件定義で定めた機能要件を新システムが漏れなく充足しているかを網羅的に検証します。これは新システムそれ自体の完成度を確認するテストであり、旧システムから新システムへの切替え作業の確実性を検証する移行テストとは明確に区別されます。

解くときのポイント

移行テスト=旧から新への切替え手順・データ移行・所要時間など「移行作業」の確実性と効率性を検証。性能テスト・結合テスト・システムテストとは観点が別。「切替え手順の確認」がキーワード。