正解は ア
データセンタの直流給電の利点を問う問題です。通常の交流(AC)給電では、電力会社からの交流を受電後、UPS内部で「交流→直流(蓄電池充電用)→交流」と変換し、さらにサーバ内部の電源ユニットで「交流→直流」に変換します。半導体機器は内部的に直流で動作するため、変換が何度も発生し、そのたびに数%ずつの電力損失(変換ロス)が生じます。直流(DC)給電方式では、受電後に一度直流へ変換すれば、蓄電池への充電もサーバへの給電も直流のまま行えるため、交流⇔直流の変換回数が減り、変換に伴う電力損失を低減できます。したがってアが正解です。データセンタは大量のサーバが24時間休みなく稼働し電力消費が膨大なため、変換損失を数%削減するだけでも大きな省エネ・コスト削減効果が得られます。グリーンITや省エネルギーの文脈で取り上げられる技術であり、高電圧直流(HVDC)給電方式として国内外のデータセンタで実用化が進んでいます。
直流給電の利点=AC⇔DC変換回数の削減による電力損失の低減。サーバ内部は直流で動く点、トランスで楽に変圧できるのは交流の特長である点を押さえよう。