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正解は ア

解説

TLS 1.3の暗号スイートは、TLS 1.2から大幅に簡略化・強化されている。最大の特徴はAEAD(Authenticated Encryption with Associated Data:認証付き暗号)を必須要件としている点で、暗号化と完全性検証を同時に行う方式のみが認められる(a:正解)。AEAD対応アルゴリズムとしてAES-GCM、AES-CCM、ChaCha20-Poly1305が定義されている。TLS 1.3では旧来のCBCモードやRC4などの弱い暗号は廃止された。ハンドシェイクも簡略化され、完全前方秘匿性(PFS)を提供するDHE/ECDHEが必須となった。また、TLS 1.3の暗号スイートはIETF(RFC 8446)が標準化したものであり、Wi-Fiアライアンスが規格化したものではない。クライアントとサーバが「互いに別の暗号アルゴリズムを選択」することもなく、ネゴシエーションで双方が合意した一つのスイートを使う。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
TLS 1.3ではAES-CBCは廃止されており、サポート必須どころか使用できない。CBCモードはPOODLE攻撃やBEAST攻撃などへの脆弱性が知られており、TLS 1.3ではAEAD方式のみが認められているため、この記述は誤りである。
選択肢 ウ
TLS 1.3はIETFが策定したRFC 8446で規定されたプロトコルであり、Wi-FiアライアンスはWPA3など無線LAN規格を担う団体でTLSとは独立した組織。Wi-Fiアライアンスはセキュリティ規格で一部TLSを参照するが、TLS 1.3を規格化した主体ではない。
選択肢 エ
TLS 1.3においてクライアントとサーバは「互いに別々の」暗号アルゴリズムを使うことはない。TLSハンドシェイクでクライアントが対応スイート一覧を提示し、サーバが一つ選択して合意する仕組みであり、双方が同じスイートを使って通信する。この記述は双方向で異なるアルゴリズムを使うかのように誤解を招く。

解くときのポイント

TLS 1.3の特徴: ①暗号スイートをAEADのみに絞り込み②前方秘匿性(FS)必須(DHE/ECDHE)③ハンドシェイクの往復回数削減(1-RTT・0-RTT)④弱い暗号・RSA鍵交換・圧縮を廃止。