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情報処理安全確保支援士試験 対策ガイド

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正解は エ

解説

TLS 1.3の暗号スイートは「認証暗号アルゴリズム(AEAD)とハッシュアルゴリズムの組み合わせ」で構成されています。AEADはAuthenticated Encryption with Associated Dataの略で、暗号化と認証(完全性検証)を同時に行うアルゴリズムです。TLS 1.3で使用できる暗号スイートは5種類に絞られており、例えば「TLS_AES_256_GCM_SHA384」は「AES-256-GCM(AEAD)+ SHA-384(ハッシュ)」の組み合わせです。TLS 1.2では「鍵交換+認証+暗号化+MAC」の4要素の組み合わせで暗号スイートが定義されていたのに対し、TLS 1.3では鍵交換方式と認証方式がハンドシェイクから分離され、暗号スイートがシンプルになりました。また、脆弱な暗号方式(RC4、3DES、MD5、SHA-1、CBC-modeなど)は全廃されました。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
「TLS 1.2で規定されているAES-CBCを必須の暗号アルゴリズムとして継続利用できるようにしている」は誤りです。TLS 1.3ではAES-CBCモードは廃止されています。CBC(Cipher Block Chaining)モードはPaddingオラクル攻撃(BEASTやPOODLE攻撃)への脆弱性があったため、TLS 1.3ではGCMなどのAEADモードのみが許可されています。
選択肢 イ
「Wi-Fiアライアンスにおいて規格化されている」は誤りです。TLSはIETF(Internet Engineering Task Force)が策定するプロトコルであり、RFC 8446として標準化されています。Wi-Fiアライアンスが規格化するのはWPA/WPA2/WPA3などの無線LANセキュリティ標準であり、TLSとは別の組織・規格です。
選択肢 ウ
「サーバとクライアントのそれぞれがお互いに別の暗号アルゴリズムを選択できる」は誤りです。TLSでは暗号スイートはネゴシエーション(合意)によって決定されます。クライアントが対応暗号スイートのリストを送り、サーバが選択するという流れで、双方が同一の暗号スイートで通信します。互いに別のアルゴリズムを選ぶことはできません。

解くときのポイント

TLS 1.3の暗号スイート=「AEAD(認証付き暗号)+ハッシュ」の2要素。TLS 1.2との違い:廃止されたもの→CBC/RC4/3DES/MD5/SHA-1。AEAD代表:AES-GCM、ChaCha20-Poly1305。「鍵交換と認証はスイートに含まない」のがTLS 1.3の特徴。