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基本情報技術者試験 対策ガイド

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正解は ア

解説

この問題は、Q6で発見された「複合機のスキャン機能の差出人アドレスが初期設定のまま使用されている」という問題点から生じる、具体的な情報セキュリティリスクを問うています。 複合機が送信する電子メールの差出人アドレスが初期設定(例:scanner@machine.local のような汎用的な既定値)のまま固定されている場合、攻撃者はその差出人アドレスを模倣したなりすましメールを送信することが容易になります。B業務に従事するC社従業員は日常的に複合機から電子メールを受け取っているため、同じ差出人アドレスからのメールを疑わずに開封し、本文中のURLをクリックしてしまう可能性が高くなります。 攻撃者はこの心理を悪用し、偽の複合機メールにフィッシングサイトへのURLを埋め込んで送信します。従業員がそのURLをクリックすると、A社のシステムの認証情報を詐取されてしまい、結果としてBサーバ上に保存されているA社の採用予定者の個人情報が漏えいするリスクがあります。 対策としては、差出人アドレスをA社固有の識別しやすいアドレスに変更し、DKIM/SPFなどのメール認証を設定することで、なりすましメールを技術的に防止することが有効です。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 イ
B業務の従業員がスキャンメールをスパムと誤認して削除するリスクは、差出人アドレスの初期設定とは関係が薄く、業務の遅延という機密性ではなく可用性の問題にとどまります。「初期設定の変更で対処すべき情報セキュリティリスク」としては深刻度が低く、適切な評価とは言えません。
選択肢 ウ
攻撃者が盗聴した添付ファイルを暗号化してランサムウェア要求するという攻撃は、メール盗聴・暗号化の脅威であり、差出人アドレスの初期設定とは直接関係しません。また盗聴した添付ファイルを第三者が暗号化して身代金を要求するという手口は実態と合っておらず、シナリオとして不自然です。
選択肢 エ
攻撃者がメールを盗聴してBサーバのURLから直接アクセスするリスクは、Bサーバ側のアクセス制御の問題であり、複合機の差出人アドレスの初期設定とは直接関係しません。差出人アドレスの設定変更ではこのリスクを低減できないため、Q6で発見された問題点に対応するリスクとして不適切です。

解くときのポイント

長文シナリオ問題では、前の設問で「発見した問題点」として提示された情報を次の設問と結びつけることが重要です。Q6で「差出人アドレスが初期設定のまま=なりすましメールを見分けられない」という問題点が提示されており、Q13ではその問題点から生じる「なりすましメールによるフィッシング被害」というリスクを選ぶ流れになっています。各設問を独立して解くのではなく、シナリオ全体の文脈で「どの問題がどのリスクにつながるか」を整理して読む習慣をつけましょう。