この試験の対策ガイド

基本情報技術者試験 対策ガイド

合格率・勉強法・参考書の選び方をまとめています

見る →
答えと解説を見る(先に解くのがおすすめ)

正解は ウ

解説

ファイアウォールと DMZ によるサーバ配置設計の問題です。DMZ(DeMilitarized Zone: 非武装地帯)は、外部セグメント(インターネット)と内部セグメントの中間に設けられる緩衝地帯で、外部に公開するサーバを置く場所です。本問の条件は、①Web サーバはインターネットに公開する、②データベースサーバの重要データを不正アクセスから守る、③ファイアウォールは外部と DMZ、DMZ と内部の間は特定プロトコルのみ許可し、外部と内部の直接通信は許可しない、というものです。最適な配置は、公開する Web サーバを DMZ に置き、重要データをもつデータベースサーバを内部セグメントに置く構成です。外部からは DMZ の Web サーバまでしか到達できず、データベースサーバへは Web サーバ経由(DMZ→内部の許可されたプロトコルのみ)でしかアクセスできないため、重要データが二重に保護されます。ウが正解です。「公開するものは DMZ、守るものは内部」という配置原則は実務でも試験でも最頻出の設計パターンです。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
Web サーバとデータベースサーバの両方を DMZ に設置すると、Web サーバが攻撃者に侵害された場合、同じセグメント内にあるデータベースサーバへ直接攻撃が及ぶ恐れがあります。重要なデータをもつサーバを公開セグメントである DMZ に置くことは、内部セグメントに置く場合に比べて明らかに保護が弱く、「重要なデータを保護する」という要件に対して最適とは言えません。
選択肢 イ
Web サーバとデータベースサーバの両方を内部セグメントに設置すると、インターネットの利用者が Web サービスを使うために外部から内部セグメントへの通信を許可しなければならなくなります。これは「外部セグメントと内部セグメントとの間の直接の通信は許可しない」という本問のファイアウォール方針に反し、内部セグメント全体を外部からの攻撃リスクにさらすことになります。
選択肢 エ
Web サーバを外部セグメントに設置すると、ファイアウォールによる保護をまったく受けられない無防備な状態になります。さらにデータベースサーバを DMZ に置くと、重要データが公開用の緩衝地帯に置かれることになり保護が不十分です。どちらのサーバも本来より一段ずつ危険な場所に配置されており、要件に照らして最も不適切な構成です。

解くときのポイント

DMZ 設計の原則は「公開サーバは DMZ・重要データは内部」。外部→DMZ→内部と段階的にしか通信できない多層防御の構造を描いて、各選択肢の配置を当てはめると確実に判定できる。