この試験の対策ガイド

基本情報技術者試験 対策ガイド

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正解は エ

解説

無線 LAN のセキュリティ規格に関する問題です。WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)は、Wi-Fi Alliance が策定した無線 LAN のセキュリティ規格で、WPA2 の後継に当たります。エが正解です。無線 LAN のセキュリティ規格は WEP → WPA → WPA2 → WPA3 と強化されてきました。初期の WEP は暗号化方式の脆弱性により短時間で解読可能となり、現在は使用すべきではありません。WPA2 は AES ベースの CCMP 暗号化で長く標準として使われてきましたが、2017年に KRACKs と呼ばれる脆弱性が発見されました。WPA3 では、パスワード認証を強化する SAE(Simultaneous Authentication of Equals)の採用により辞書攻撃への耐性を高め、公衆無線 LAN 向けには通信を個別に暗号化する Enhanced Open などの機能も提供されています。「WPA」という名前を見たら無線 LAN のセキュリティ、と即座に対応付けられるようにしておきましょう。HTTP の暗号化(TLS/HTTPS)やディジタル証明書(X.509)など、他の選択肢の正しい対応技術も併せて整理しておくと得点源になります。

なぜ他の選択肢は違うのか

選択肢 ア
HTTP 通信の暗号化に使われるのは TLS(Transport Layer Security)であり、TLS で保護された HTTP は HTTPS と呼ばれます。WPA3 は無線 LAN(Wi-Fi)の電波区間を保護するセキュリティ規格であって、Web の通信プロトコルである HTTP の暗号化規格ではありません。保護する対象のレイヤと範囲がまったく異なります。
選択肢 イ
TCP/IP 通信の暗号化には、ネットワーク層では IPsec、トランスポート層以上では TLS などが使われます。WPA3 はあくまで無線 LAN のアクセスポイントと端末の間の無線区間を保護する規格であり、TCP/IP 通信全般を暗号化する汎用規格ではありません。無線区間を越えた先の通信は WPA3 の保護範囲外です。
選択肢 ウ
Web サーバで使用するディジタル証明書は X.509 形式の証明書(いわゆる SSL/TLS サーバ証明書)であり、認証局(CA)が発行します。WPA3 は証明書の規格ではなく、無線 LAN の認証と暗号化の仕組みを定めたセキュリティ規格です。「証明書」と「無線 LAN セキュリティ」はセキュリティ分野の中でも別カテゴリの技術です。

解くときのポイント

WEP→WPA→WPA2→WPA3 は無線LANセキュリティの進化系列として暗記。HTTP暗号化=TLS/HTTPS、TCP/IP暗号化=IPsec、Web証明書=X.509 と対応付けて混同を防ぐ。