正解は イ
トランザクションの状態遷移に関する問題です。トランザクションは開始後、アクティブ(実行中)の状態から、正常に完了する場合はコミット処理中を経てコミット済へ、異常終了する場合はアボート処理中を経てアボート済へと遷移します。重要な原則は「アボート(取消し)の処理を始めたトランザクションは、もはやコミット(確定)に向かうことはできない」ということです。アボート処理中とは更新の取消し(ロールバック)を実行している状態であり、ここからコミット処理中へ遷移することはあり得ません。したがってイが正解(取ることのない遷移)です。一方、コミット処理中からアボート処理中への遷移(ウ)はあり得る点に注意が必要です。コミット処理の途中でディスク障害などが発生してコミットを完遂できない場合、トランザクションはアボートに切り替わって取り消されます。コミットが確定する(コミット済になる)まではアボートの可能性が残る、という一方向の関係を正確に理解しているかが本問の核心です。
トランザクション状態遷移の原則: アボートに向かい始めたらコミットには戻れない(逆は起こり得る)。コミット済・アボート済は最終状態で遷移なし。「アボート処理中→コミット処理中」だけがあり得ない。